ままならない朝支度
最近、「丁寧な朝支度」的な特集の雑誌を買って、家で読んだりしている。
朝から花を活けたり、
素敵な朝ごはんをつくったり、
手早く掃除をしたり、
てきぱきとメールチェックをしたり、
この雑誌を読むと、
まるで自分がそんな朝時間を送っているかのような、恍惚とした物思いに更けられるのである。
しかーし、現実は程遠い。
はりきって洗たく機を回してみるも、
出発までに干しきれずに濡れた服を洗たく機の中に残してでかけたり、
今日こそは取り込もう!と思った外の洗濯物を寒いのが嫌で窓を開けたくなくて、今日もあきらめたり、
お弁当を作ろうと思った矢先に、やっぱお昼はセブンのおでんがいいやと思って中止したり、
そんな連続である。
そう、たるんでいるのである。
丁寧な朝支度にたいして、
ままならない朝支度である。
しかし、
丁寧な朝支度を雑誌で読んでうっとりするのと同じように、
このままならない朝支度を、
雑誌テイストでかっこよいページにしてもらえば、それなりにこちらも別のベクトルでほっこりするのではないだろうか。
「たるみライフのままならない朝支度」
こんな特集の雑誌、読みたくないであろうか。
天然生活とかクウネルとかで。
とかこんなことを書いている時間も、私にとってはうっとりタイムなのである。
自分のたるみにほっこりする、
これがハナクソの定義なのである。