ブリジットジョーンズの集大成

日頃の眼精疲労の治療のため、
キングスマンでハマった、コリン・ファースを眺めようと、
軽い気持ちでブリジットジョーンズを見にいったら、結構おもしろかった。
映画を観たい方は以下内容なので、読み進めるべからずで候う。

毎度のラブコメなのだが、
おそらく、現実味を出す気が皆無な製作陣の意図は駄々漏れな感じで、
むしろファンタジーに感じる。
要約すると、
妊娠したけど、パパがジャックかマークか分かんないよー!どっひゃ~!でも産む~!といった感じ。

ジャックとマークの間で揺れ動く、
ブリジット。
私の深読みのしすぎかもしれないけど、

SNSとかインスタみたく、
おしゃれで、
キャッチーで、
一過性だけれども、
ものすごいインパクトを求める現代の風潮と、

服装も考え方も、
堅苦しく、
おもしろみはないけれど、
誠実さがある、
伝統的なイングランドの美徳観の間で、
揺れ動くブリジットの姿には、
何となくメッセージ性を感じた。

ブリジットが揺れ動く2人の男性がイギリス人とアメリカ人なのも、何となくおもしろい。
(ちなみにイギリス人がコリン・ファース堅苦しいコリンも麗しいの~)

いろいろあって、
ブリジットは臨月で会社をクビになり、
『いつかまた、誠実さが再評価される日がくるわ!』
と捨て台詞を吐いて、会社を去るのだけど、ブリジットには誠実さはあまりない。ていうかない。

でも、それは、
私は誠実さに価値があると思うわ!
ひいては、
現代っぽさより、伝統的なイングランドの気質を大切に思うわ!
さらにひいては、
ジャック(現代っぽい人)よりもマーク(堅苦しい人)のが好きだわ!
と言っているように聞こえた。
(こういのを拡大解釈という。)

例え、自分が誠実でなくても、
誠実であることに価値があると感じている場合、
それに気づくのは難しい。

自分は、何を大切にしているのか、
自分の価値観は何なのか、
いざ口に出す、文字に書くとき、
それはたいそう難しい。

自分とは正反対だけど、
なんかいいなと思える人に出会えた時、
それは自分が根底に持っている価値観に気づけるチャンスなのである。

それをこの映画はいっているのだろう、
と勝手に解釈し、
うなずきながら、
一人、丸亀製麺で、
温玉ぶっかけをすするのである。
しょうがを入れ忘れるという痛恨のミス。
あ~コリンと温玉ぶっかけ食べたいな~